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新型コロナウィルスの物流への影響とBCP

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物流業への影響について

今回のコロナウィルス拡大による物流業への影響については、まず初期段階ではコロナウィルスの発端となった中国本土において様々な対策が打たれたことを受け、中国にかかわる輸出入などに大きな影響がでました。

【物流業への主な影響】
●中国からの輸入減少による倉庫の稼働率低下
●中国への輸出減少による輸配送件数の減少
●国内外の航空会社減便によるブッキングへの支障


このような物流の滞りはサプライチェーン全体にも大きな影響を及ぼし、製造業では部品の調達が不足しているようです。また、中国を原産地とするものの多い日用品等にも商品が品薄となるといった影響がでています。

続いて日本国内での感染拡大を受けて、また新たな影響が出てきました。

【国内感染の広がりに伴う影響】
●買いだめの発生による偏ったトラック需要の発生
●宅配等の対面授受による感染防止への対応

現在も様々な影響は続いており、物流業界では日々対応に追われている状況です。

BCP見直しのきっかけに

東日本大震災後、BCPに着手された企業は今回のコロナウィルス感染拡大でどの程度BCPが機能するかをチェックする機会になるかと思います。例えばマスクが品薄となり問題となっていますが、BCPで備蓄品として購入されていればお客様と対面で作業を行うような従業員に対して会社からマスクを配ることができたかと思います。

また調達先の分散、リモートワークや人員の調整などがBCPに盛り込まれていれば今回の対応にも適用できたかと思います。
しかしながら東日本大震災のような震災に軸を置いてBCPを作成していれば、ウィルス感染のようなパンデミックについて対応がカバーしきれていない面も多いかもしれません。
今回のコロナウィルスの影響を受けて問題だった点を洗い出し、BCPを見直す機会とされるとよいのではないでしょうか。