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キッティング業務を効率化する7つのコツ

  • ITキッティング

IT機器の導入に伴うキッティング業務は、業務開始までの準備として重要な役割を果たします。特に社内で使用するPCやタブレットの設定業務では、使用開始日までのスケジュールがタイトであることも多く、「迅速かつ正確な作業」が求められます。今回は、現場で実際に活用されているキッティング効率化の7つのポイントをご紹介いたします。

1. 事前準備の徹底が、作業精度とスピードを左右する

弊社キッティングルームでの作業の様子

キッティング作業において最も重要なのが、作業前の準備です。

●マテリアルリストの作成:必要な端末・周辺機器・ソフトウェアをあらかじめリストアップし、部材の欠品を防止します。

●作業環境の整備:整理整頓された作業スペースは、人的ミスや作業ロスの削減に直結します。

2. 作業手順の標準化により属人化を防止

作業が個人の経験や判断に依存すると、品質にバラつきが生じます。

●マニュアル化:作業手順を文書化し、全作業者が統一された手順で作業できるよう整備します。

●チェックリストの活用:作業進捗や確認項目を明確にし、設定漏れやミスを防止します。

3. 作業動線と資材配置の最適化による効率向上

●レイアウトの工夫:作業台の設計を見直し、頻繁に使用する部品やツールを近くに配置します。

●作業フローの明確化:設定、ラベル貼付、梱包といった工程を区分することで、流れを妨げる要因を排除します。

4. チーム内の情報共有とフィードバック体制の構築

複数名で行う作業では、コミュニケーションロスが大きな障害となります。

●進捗共有の徹底:日報や進捗ボードを用いて、全作業者が状況を把握できる体制を構築します。

●改善フィードバックの活用:作業終了後の振り返りを定期的に実施し、業務改善に活かします。

5. 適切なタイムマネジメントと作業計画

●工程ごとの時間配分:標準作業時間を設定することで、無理のない作業スケジュールを構築します。

●集中力維持の工夫:長時間の単調作業によるミスを防ぐため、適切な休憩を設けることも重要です。

6. 品質管理体制の強化によるクレーム削減

出荷前の最終検品:設定ミス、梱包不備、ラベル誤記載といった初歩的ミスを防止します。

●トレーサビリティの確保:各端末の設定履歴やシリアル番号を記録し、万が一のトラブルにも迅速に対応できるようにします。

7. 作業者のスキル向上と技術活用

●定期的な教育とトレーニング:新人教育だけでなく、ベテラン作業者にも定期的な手順確認を行います。

●自動化ツールの導入:マスターイメージの展開や資産管理ソフトとの連携など、ITを活用した効率化を図ります。

キッティング業務の外部委託で、さらに業務効率を向上

社内リソースが不足している場合や、大量導入のプロジェクトでは、専門業者への委託も有効な選択肢です。JBLでは、以下のようなキッティングサービスをご提供しています。

・機器の引き取りから作業、保管、配送までEnd to Endでのサポート
・PC、タブレットやPOS・決済端末など各種機器に対応したカスタマイズ設定
・機器のLCM(Life Cycle Management)に対応した作業と管理全般

詳しいご相談はこちらからお問い合わせください。
◎キッティングサービスのカタログダウンロードはこちらから

PCやIT端末の導入を成功させるには、単に機器を揃えるだけでなく、初期設定・ラベリング・管理台帳の整備などを含めた“見えない業務”の最適化が不可欠です。

今回ご紹介した7つのポイントを参考に、キッティング業務の見直し・改善にお役立ていただければ幸いです。