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効率的な倉庫管理のポイントとは
- 物流
昨今、物流を取り巻く環境は、人手不足やEC市場の拡大、コストの上昇や納期の短期化等の影響を受け、多くの課題を抱えています。物流現場ではこうした課題に対し柔軟な対応が求められています。今回は特に物流全体のパフォーマンスに直結する「倉庫管理」について、効率的な管理を実現するポイントを取り上げます。
1. 作業効率を高める「現場改善」のポイント
◆ 動線とレイアウトの最適化
ピッキング作業の効率は、商品の保管場所によって大きく左右されます。
出荷頻度の高い商品を、作業動線の中心や出入り口付近に配置するだけで、作業者の移動距離と時間を大きく短縮できます。
倉庫レイアウトは一度決めて終わりではなく、定期的な見直しが成果につながります。
◆ 作業の標準化
・ピッキングリストの最適化: 注文ごとに効率的なルートを設定し、移動時間を短縮。
・集約ピッキング: 複数の注文をまとめてピッキングすることで、作業の効率を高める。
併せて、作業手順を明文化したマニュアルを整備し、誰が作業しても一定の品質を保てる体制を作ることが重要です。
◆ 棚卸の効率化
在庫確認のために業務を一時的に止めるのではなく、日々の作業の一環として定期的・部分的に在庫をチェックする仕組みを取り入れることで、業務を止めずに精度の高い在庫管理が実現します。
2. システム導入による「見える化」と「自動化」
◆ WMS(倉庫管理システム)の活用
WMSを導入することで、入出庫・在庫・ロケーション情報を一元管理。ヒューマンエラーを防ぎ、作業の属人化を解消します。
◆ ハンディターミナル・RFIDの活用
バーコード読み取りやRFIDタグの活用により、入出庫作業をリアルタイムで記録し、棚卸や誤出荷の防止にも貢献します。
◆ データ活用による業務分析
入出荷量の波動や作業時間の記録データを分析することで、繁忙期対策や人員配置の最適化が可能になります。
3. 3PLパートナーとの連携でさらなる最適化を
◆ 自社運用との違い
社内リソースで倉庫業務を運用する場合、繁閑の波に対応しきれず、慢性的な人手不足やミスが発生しやすくなります。
一方、3PL(サードパーティ・ロジスティクス)を活用すれば、専門性の高いオペレーションと柔軟なキャパシティ対応が可能です。

◆ 3PL導入による主なメリット
・繁忙期対応力の強化(短期的な人員調整・設備活用)
・在庫精度の向上(標準化された運用とシステム連携)
・コア業務への集中(営業・商品開発など本来の業務に注力可能)
・改善提案によるコスト削減(物流KPIの可視化とPDCA)
JBLでも業種や製品にあわせた柔軟な倉庫運用や倉庫業務のアウトソースに関するご提案が可能です。
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